発症したら致死率100%の感染症!狂犬病が発生していないわずか12の国・エリアとは?

海外は日本と違って、危険性の高い感染症が流行している場合があります。

そして、特に危険な感染症の筆頭として「狂犬病」が挙げられます。

有効な手段は何と行っても「予防接種」ですが、狂犬病は「破傷風」・「A型肝炎」とともに世界中全ての渡航先が予防接種の推奨地域となっています。

私ももちろん接種しています。

現在狂犬病が発生していない、わずか12の国・エリアはどこ?

「予防接種」「海外旅行保険」。この2つが命綱とも言える「狂犬病」についてお話します。

世界中で発生している狂犬病

狂犬病は、日本などの一部の国・地域を除いて世界中で発生しています。

日本でも1950年までは多くの方が狂犬病に感染して亡くなっていました。

その後狂犬病予防法が施行され、犬の登録、予防注射、野犬等の抑留が徹底されるようになり、わずか7年という短期間のうちに狂犬病を撲滅するに至りました。

この事例を見ても、犬の登録や予防注射が狂犬病予防にいかに重要な役割を果たすかが理解できます。

しかし世界では、インド・中国・東南アジア・西アジアを中心に、WHOの推計によると毎年5万5千人の患者が死亡しているそうです。

潜伏期間は人間の場合で1〜3ヶ月

発症後は有効な治療法が無く、症状としては
○前駆期:発熱、食欲不振、咬傷部位の痛みや掻痒感
○急性神経症状期:不安感、恐水及び恐風症状、興奮性、麻痺、幻覚、精神錯乱などの神経症状
○昏睡期:昏睡(呼吸障害によりほぼ100%が死亡)
となる、本当に恐ろしい感染症なのです。(厚生労働省ホームページより)

犬だけでなくネコ、コウモリ、キツネ、アライグマなど多くの哺乳動物から感染する可能性があります。

ウイルスを保有するそれらの動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からウイルスが侵入することで感染します。

狂犬病が発生していないわずか12の国・エリアとは?

もしも感染の恐れのある動物に咬まれたら、すぐに傷口を洗い、その日の内に手当とワクチン接種を行ってください。

インドや中国などアジアでの発生が大部分ですが、アフリカ、ヨーロッパ、北米・中南米など全世界でみられます。

現在、狂犬病の発生がない国・エリアは、ノルウェー、スウェーデン、アイスランド、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、台湾、日本、グアム、ハワイ、フィジー諸島のみとなっています。

つまり、上記の国以外に渡航される、生活される方なら、まずは全員予防接種をされることが一番の対策となります。特に近くに医療機関が無いエリアの場合には、絶対にやっておくことを推奨します。

また、予防接種は複数回行うことでその効果がより高まりますので、海外渡航が決まったらできるだけ早い時期に予防接種の計画を立てることも重要です。

狂犬病対策には、予防接種とともに海外旅行保険の備えがとても重要

海外への長期渡航時には、必ず予防接種を受けて下さい。

狂犬病の予防接種は、第一回目に行って以降4週間後に二回目を。そして6ヶ月から2年の間に三回目を行います。

既に海外に滞在されていらっしゃるあなたが、まだ予防接種をされていなければ滞在している国で接種してください。

そしてもし狂犬病の発生している国で動物に咬まれたら、その動物が感染しているか否かに関係なく、まずは傷口を石鹸と流水で洗い流し、そしてその日の内に医療機関で傷の手当とワクチン接種を行ってください。

このことで、発症を予防できる可能性がかなり高まります。

空港検疫所も推奨する海外旅行保険

成田空港検疫所発行の小冊子にも、海外旅行保険への加入が推奨されています。

海外旅行保険は、保険期間中に発症した狂犬病などの感染症の治療費用などはもちろん全て対象となりますが、潜伏期間があるため保険期間が終了した日から30日を経過するまでに治療を開始すればそれも適用となります。

またさきほど動物に咬まれた場合には、「その日のうちに医療機関で傷の手当とワクチン接種」が必要と言いましたが、近くに医療機関が無い場所に居ることもあります。

そのような場合に、遠方の医療機関まで急いで向かうための交通費なども必要と判断されれば治療費用から補償となります(狂犬病に感染している可能性が高い動物に咬まれたケースなど)。

その他、空港検疫所においても、海外旅行保険への加入を推奨していることも忘れないでください。

(成田空港検疫所・必携海外旅行〜感染症予防のこと〜小冊子より)病気やケガをしてしまった際、日本においては低額の負担で済む治療も、海外においては非常に高額な治療費等を要求されることが多くあります。例えば治療設備が整っていない地域で病気になり、設備が整った地域に空輸され治療を受けた結果、1000万円を超える多額の費用がかかることもありえます。万が一の場合に備え、海外に渡航される際には、旅行保険への加入を視野に入れてみてはいかがでしょうか。補償限度額、対象となる医療サービスの範囲等、補償内容を充分にご検討の上、ご考慮ください。

参考記事
[blogcard url=”https://www.kaigai-hoken.info/fury-influenza_2019/” title=”海外でも猛威を振るうインフルエンザ!海外旅行保険は保険終了後30日以内まで適用” content=”今年も猛威を奮った感染症・インフルエンザ。その予防と対策や海外旅行保険の補償適用などを解説”] [blogcard url=”https://www.kaigai-hoken.info/foreign-ministry/” title=”外務省が日本の海外旅行保険加入を特に推奨する、14の国。” content=”外務省では、世界で特に海外旅行保険への加入を推奨する国が14あります!”] [blogcard url=”https://www.kaigai-hoken.info/measles/” title=”日本一時帰国中、海外戻る前日にお子様がはしかに感染。海外旅行保険のお役立ち度は?” content=”日本でとても流行する感染症の一つに「麻疹」があります。日本一時帰国中、お子様がはしかにかかった際、保険でどこまで対応できるか解説。”] 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

海外でも日本でも安心な、日本の海外旅行保険まとめ

  • 狂犬病は、日本などの一部の国・地域を除いて全世界で発生しています。また発症すればほぼ100%死に至る非常に恐ろしい感染症です。
  • 一番の予防であるワクチン接種は、3回に分けて半年から2年にかけて行うため、渡航が決まったら計画的に行うことが重要です。また万一海外で動物に咬まれたら、すぐに傷口を洗いその日のうちに医療機関で手当とワクチン接種を行ってください。
  • 海外旅行保険は狂犬病などの感染症に対しても手厚い補償となっており、空港検疫所でもその加入を推奨しています。
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