今回ご紹介するのは、海外の病院ではなく、患者さんと病院を繋ぐ架け橋の役目をしている「アシスタント会社」です。
保険会社にも、病院を受診したい場合は24時間365日・日本語対応をしてくれるサポートデスク(保険会社によってはアシスタンスセンターなと、呼び方は異なります)がありますが、
今回ご紹介する「アシスタント会社」は、保険会社とは別の独立した会社となります。
海外旅行保険にご加入されている方は、無料でこのようなアシスタント会社を利用することが可能です。
もし保険に加入していない場合や、ローカルの医療保険に加入されている方でも、別途費用を払えば利用が可能です。
ジャパニーズヘルプデスクとは
海外にて病気や怪我の際の不安や困り事を、解決いたします。
ジャパニーズヘルプデスクは、フィリピン・マニラの病院からスタートし、フィリピン、インドを中心に海外の患者様から親しまれながら、サービスを行っています。これからも、丁寧な対応を心がけ、患者様へ真剣に向き合う姿勢を大切にしてまいります。
【サービス内容】
・受診サポート
・医療搬送サービス
【マニラエリアの拠点】
・マカティメディカルセンター/マカティ 0917-716-9007
・マニラ日本人会診療所/マカティ 0917-592-5738
・セントルークス/クローバルシティ 0917-592-5732
・エイジアンホスピタル/アラバン 0917-819-5461
【緊急24時間受付】
02-8817-1289/日本語可
〜ジャパニーズヘルプデスクHPより〜
マカティメディカルセンター・守マネージャーさんへのインタビューから
〜中央がJHD・守マネージャーです。左は、マニラ現地の保険代理店で勤務されている二宮様です〜
今回突然の取材に答えていただけたのが、マニラでも日本人駐在員の多いマカティエリアで、一番設備も整ったマカティメディカルセンター内事務所に常駐されている、守マネージャーさん。
小堺:こちらは何名ほどの方が在籍されているんですか?
守(以下敬称省略):10人ほどのスタッフが常駐しています。
小堺:日頃の業務の中で、お悩み等はありますか?
守:せっかくアテンドさせていただいても、こちらのドクターは時間に遅れて来られたり、突然キャンセルされたりすることも日常茶飯事。
そのような時、患者様からお叱りのお言葉等をいただくのがとても辛いです。
小堺:それはアシストされる立場としては、本当に辛いところですね。。。他にはいかがですか?
守:保険で治療が受けられると思っていたら、既往症や持病で保険が使えなかった時、みなさんが保険会社と私達を混同してお叱りを受ける時も同様です。
小堺:仰っしゃる通り、海外旅行保険をご利用されているお客様には、今対応してくれているのが保険会社のサポートデスクなのか、こちらのような独立したアシスタント会社なのか、もしくは病院の一部なのか、良く分かっていないことが殆どだと思います。
逆にみなさんのアピールポイントは?
守:少数精鋭のため、なかなかきめ細かな対応が出来ないこともあるかもしれませんが、私たちは保険会社からは独立した立場で患者様のサポートに専念している会社。
病院の評判も熟知しているので、単に保険会社の提携している病院かどうかだけでご案内はしていません。
利用される患者様の立場に立って、病院のご案内やサポートをするように努めています。
Adviser・小堺より
こちらのアシストサービスの利用料金は、通常日本人が対応する場合は1時間2,000ペソ、ローカルスタッフの英語のみ対応なら1時間1,120ペソだそうです。
海外旅行保険にご加入されている場合は、こちらのジャパニーズヘルプデスクを利用される料金は、治療救援費用の対象となるのでご安心ください(保険適用の治療についてのアテンドに限ります)。
保険会社が提供しているアシストサービスは、日本からの遠隔対応のため現地の状況についてきめ細かなサービスには弱いというデメリットがあります。
ですから、風邪やちょっとした不調で近所のクリニックに行く程度ならいいですが、
少し不安な症状の時や、大きな現地の専門病院で受診をしたいような場合などは、
敢えて保険会社に連絡する前にジャパニーズヘルプデスクのような独立したアシスト会社に連絡をして、対応のサポートをしてもらうのもいい選択だと思います。
但し、あくまでもアシスト会社では「保険適用の可否」や、「治療方法の選択」などをする権限はありません。
病院の案内や、受診がスムーズに行くための通訳・予約などのサポート、支払い方法のサポートなどが主業務です。
そこを理解して、しっかりと使い分けるのが大切なポイントです。
どう対応していいか分からない、使えないと言われているがどの部署から言われているのか分からない等、何かあれば私にご相談してください。
恐らく一般のお客様にとっては、
自分が保険会社のサポートデスクとやり取りをしているのか、
それともこのような独立したアシスタント会社を使っているのか、
もしくは病院の日本人窓口とやり取りしているのか、
全く区別が付いていないと思います。
ですが、実はその違いを理解して利用することはとても重要なポイントとなります。