日本の海外旅行保険VS日本の健康保険_Part 1

海外で長期生活になる場合、日本の健康保険をそのまま残すかどうか、ちょっと悩むところですよね。

そんな方々に、海外旅行保険に加入後も日本の健康保険は残すべきかどうか、それとも日本の健康保険だけでも大丈夫かなど、いろいろな比較をしてみたいと思います。

さあ、日本の海外旅行保険VS日本の健康保険、ガチンコ勝負+お得な保険の掛け方開始です!

まずは一番気になる保険料と補償内容の比較から!

海外旅行保険料と国民健康保険料の比較です。

1、日本の海外旅行保険VS日本の健康保険。まずは一番気になる保険料です!

  • 日本の海外旅行保険:一般的な補償プランの場合、年間20万円前後~45万円前後
  • 日本の健康保険:東京都港区在住で、年収400万の独身男性の場合、年間292,895円(1か月あたり 24,408円。減額措置等は考慮していません。)

このデータから見ると、日本に健康保険を残して海外で生活されていらっしゃる方には、プラスの海外旅行保険料はちょっとキツイですが、日本の健康保険を既に脱会されていらっしゃる方には、選択する海外旅行保険によっては日本の健康保険料の支払いより割安感もあるのではないでしょうか。

但し、単身で海外旅行保険を掛ける場合には上記のように有利に働くケースが多いですが、ご家族で、となる場合には保険料比較は大きく変わります。と言うのは、海外旅行保険は0歳~69歳まで一律の保険料となりますが、日本の健康保険の場合は、「ご年齢」「就業の有無」「年収」によって保険料が大きく変わるからです。

例えば、ご夫婦で御主人は年収400万でも、奥さまが40歳で専業主婦、収入がゼロなら年間の健康保険料は56,400円(月額4,700円)で済んでしまいます。御子様ならましてですね。ですから、この比較も単身なのかご家族での海外なのかで、勝敗は大きく異なってくるでしょう。

この勝負、置かれている環境によって違うため、引き分けとします。

うーん、どっちがいいんだろうか。

2、それぞれの補償内容

  • 日本の海外旅行保険:一般的なプランでは、傷害・病気死亡+治療救援費用個人賠償特約+携行品損害特約+航空機や手荷物の遅延補償
  • 日本の健康保険:あらゆる病気やケガで、認定されている治療にかかった全ての治療費用7割給付+出産育児一時金+葬祭費用があります。

    国民健康保険は、帝王切開などの異常妊娠の費用もOKです。海外旅行保険の場合は、妊娠にかかわる費用補償は切迫流産などの治療費でも一切補償対象外です(一部保険会社で、22週までの異常妊娠が対応できるケースもあります)。

    歯科治療についても、日本の健康保険は3割負担で済みますが、海外旅行保険では事故による歯科治療以外は通常は対象外(31日以内プランや留学生プランでは、一部対応している保険会社もありますです。この勝負は、医療だけの面で見れば補償の幅広さから日本の健康保険の勝ち!と判断します。

    保険期間と加入(継続)条件はどうでしょうか?

    3、では次に、それぞれの保険期間と年齢制限、加入(継続)条件などを見てみましょう。

  • 日本の海外旅行保険:保険期間1日から、1年。最長で2年まで。以降問題が無ければ継続手続きにて更新。年齢条件は0歳から通常は69歳まで。保険会社によっては加入の年齢上限なし
  • 日本の健康保険:原則、滞納や転出や社会保険企業に就職しない限り、保険期間は一生涯。0歳からいくつまででもOK。脱会後も、いつでも転入手続き後再加入可

日本の海外旅行保険は長くても1年から2年ごとの更新。保険利用が多額になれば、次年度更新が出来ないリスクがあります(但し、そのような場合でも救済手段はあります)。

一方健康保険は、例えどんなに利用をしても、脱会しない限り生涯保険は続きます。また、どんなに重たい持病があってもいつでも加入OK。つまり終身3割(年齢や収入などによって変わります)負担で治療ができる保険です。

この勝負も、条件だけを見れば日本の健康保険の勝利ですね。

では、実際に海外で病気やケガになった時の補償などはどうなのでしょうか?

実際に海外で病気になったら、国民健康保険で大丈夫かしら?

今迄のお話は、あくまでも海外で利用する日本の海外旅行保険と、日本で利用する日本の健康保険、としての比較です。

さあここからは実践編。海外で日本の海外旅行保険に加入されている場合と、海外で生活していても日本の健康保険だけで病気やけがの治療をするケースで見てみましょう。

4、海外で病気やけがの治療をする場合、いくらの負担が発生するのか?

  • 日本の海外旅行保険:加入時に決めた治療費用内で、保険会社が必要と認定した治療費用であれば一切費用の負担は無し
  • 日本の健康保険:海外での治療費は、日本で認定されている治療であれば、日本の治療費用水準に引き直した分の7割を事後還付

これ、ちょっと説明が必要ですね。

まず、海外旅行保険の場合、海外現地でかかる自由診療の全額を、現地で必要であると保険会社が認定した費用は全額補償限度額まで負担してくれます。例えば、それがカゼ程度でも、その国の医療費水準で5万円なら、それを全額支払ってくれます。もしガンなどに罹患し、日本では高度先進医療に該当して何百万円かかろうとも、全てを補償してくれるのです。

一方健康保険での海外医療費の場合、日本で健康保険の対象となる治療、かつ日本の医療費水準に引き直した額だけを、事後海外療養費還付制度を利用して請求し、その負担額の7割を還付してくれるのです。

つまり、風邪で海外で5万円かかろうとも、日本ではその治療費水準が1万円なら、1万円の7割の7千円だけが戻ってきます4万3千円は自己負担です。

また、日本での治療の場合なら、高額療養費制度があるので、月額の治療費には8万円程度(収入によって変わります)の上限を設けてくれますが、海外での治療費ではやはり日本で認定されている治療かつ日本の医療費水準に引き直した分での算定となるため、ほぼ焼石に水状態ですね。

海外で出産したときは、いくらもらえるかしら?

但し、海外でお子様を出産した場合には、日本の健康保険から出産一時金が30万程度払われます。

海外旅行保険では何の補償もありません。ですから、海外で生活を共にする奥様が御妊娠をされている場合には、残しておいてもいいですね。

その他、日本では健康保険の対象外となる、高度先進医療や差額ベッド代、食事療養費などは海外旅行保険は全て対象となります。

この勝負は、圧倒的に日本の海外旅行保険の勝利でしょう!

ここまでの4戦。2勝1敗1引き分けで健康保険が勝利している状態ですが、次回Part 2では更に突っ込んだ比較、そして超お勧めの保険準備をお話します。どうぞ乞うご期待を!

※参考記事
[blogcard url=”https://www.kaigai-hoken.info/temporary_return/” title=”日本の健康保険を脱会されていても、海外旅行保険の長期プランなら、日本一時帰国中も使えます!!” content=”海外長期生活になり、日本の健康保険はどうしようか悩まれていらっしゃる方も多いと思います。実は、海外旅行保険の長期プランなら、日本一時帰国中でも最長30日までの滞在中であれば、治療費が利用できるんです!”]

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

日本でも海外でも安心な、日本の海外旅行保険まとめ

  • 海外で長期滞在、生活をされることになった場合、海外旅行保険と日本の健康保険、どのように考えたらいいのでしょうか?様ざまな条件からしっかりと考えましょう。
  • 補償内容、保険期間や年齢制限、継続条件などでは日本の健康保険が有利かもしれません。
  • 実際に海外生活で病気やケガになった際の自己負担額では、圧倒的に海外旅行保険が有利です!
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