検査が海外旅行保険適用となるかどうかの3つのポイント

海外旅行保険が適用とならないのは、「*歯科疾病治療」、「妊娠関連」、そして「持病(既往症)」です。

では「検査」はどうなのでしょうか。

保険利用が出来た場合と、出来なかった場合があなたにもあったのでは無いでしょうか?

患者側だけでは無く、ドクターでも保険適用に迷うことがある「検査」。そこで今回は、「検査」が保険の対象になるかどうかの3つのポイントをお伝えします。

なお、歯科疾病治療に関しては一部留学や短期の場合で利用出来るプランもあります。

自分から希望して行った検査か、医師の勧めによる検査か

医師の勧めによる検査が保険の対象です

まずはこの自主的な検査なのか医師の勧めによる検査なのかが第一のポイント。

毎年行う「健康診断」。

体に異常があっても無くても、会社の勧めや本人の希望で定期的に受ける検査ですね。

もちろんこれは保険の対象外

その他日本でも健康保険対象外である「脳ドッグ」や、ガンの「PET検査」を自主的に行う場合なども対象とはなりません。

一方、体調に異変を感じて受診

明らかに症状が認められ医師から検査を勧められた場合には、一般的にその検査は保険の対象となります。

検査の結果新たな症状が見つかり、治療や薬の処方を伴うか

検査の結果異常が無ければ海外旅行保険対象外です。

つまり、治療行為の一貫としての検査なら対象となる、というのが第二のポイントです。

あなたが不調を訴えて受診した際、現時点では明らかな症状が出ていないが医師により検査を勧められた

しかし結果として何も病気が見つから無かった場合は保険の対象とはならないので注意が必要です。

また、例えばのどにしこりを感じて受診。甲状腺の病気の疑いで検査の結果良性の腫瘍だったような場合など、生活に支障も無く特に治療や服薬をしないケースも良くあります。

このような場合でもやはり、保険は対象とならないのでご注意ください。服薬も治療行為も伴わないからです。

日系クリニックのドクターや職員と勉強会を実施。

先日、私が上海で懇意にさせていただいている日系クリニックのドクターや職員の方と、海外旅行保険の勉強会を行いました。

その中で皆さんから、こんなお話がありました。

「私たちが目指すのは、とにかく早期発見なんです。ですから、例え疑いでも、検査を出来るだけお勧めするようにしています。但し、何でも無いのが一番ではありますがその場合の検査費用は海外旅行保険の対象外となることが、患者さんには申し訳無く思っています、、、。」

そうです。診断の結果が「疑い」であっても、診断確定で無ければその検査は対象とはならない、というジレンマをドクターの皆さんが抱えていらっしゃるのです。

その他、検査の結果症状が見つかった場合でも、それが既往症による原因であった場合も対象とはなりませんので、ご注意ください。

検査内容が最初から必要以上に高額のものであったり、一般的なものより先進的な検査では無いか

検査は高額なものは保険適用にならないことがあります

これ、どういう意味でしょうか。

例えば、ガンの発見にとても有用であると言われている「PET検査」。

日本では当初、「PET検査」は高額なのでごく一部の疾患を除き健康保険の対象にはなりませんでした。

しかし、平成22年(2010年)4月より、早期の胃がんを除くすべての悪性腫瘍、てんかん、心疾患、大型血管炎の内、ある特定された状況の場合には健康保険が適用できるようになりました。

但し、レントゲン検査やMRIなどの画像検査、血液や超音波などのその他検査などでの病期(ステージ)の診断、転移、再発の診断が確定できない患者、またはすでに診断されている患者に限定されています。

つまり、まずは一般的な検査を一通り行った結果診断は確定しており、最終の詳細確認が必要なケースにだけ利用するのであれば健康保険の適用とする、ということです。

疑い症例での診断目的のPET検査は適用とはならないのです

これが第三のポイントであり、海外旅行保険での検査の保険適用についても、これと同様の考え方だと思ってください。

誰でも体に不調を感じたら、保険を使って出来るだけ高額で詳しい検査をしたいもの。

しかしそこに辿り着くには、そう簡単には行きません。この最たるものがアメリカの医療保険です。

さすがに日本の保険会社は、アメリカの医療保険会社のように何でもかんでも否認はしませんが、それでも赤字であるが故に年々審査も厳しくなっているようです。

先程の日系クリニックでは、検査の中に日本の大学病院と提携して行う先進的なものもあります。

通常の検査より精度も高く早期発見にはとても役立つらしいのですが、それによって病気を発見した場合であっても、通常の検査よりも高額である、と保険会社から適用を却下されることが良くあると嘆いていました。

但し、クリニックの判断で保険が適用できると考えて検査を行った場合には、却下されても患者さんには請求はしていないそうです。一般的には、保険が却下された場合は例えキャッシュレスでの治療でも、後から利用者に請求が行きます。

病気は早期発見が一番ではありますが、保険適用の範囲だけではやはり限界があることを知っておく必要もあるということです。

どうしても心配な時には、日本に一時帰国して精密検査を受けることをお勧めします

日本での精密検査をお勧めします

これらに対処するには、まず信頼できる病院・ドクターに受診し、一般的な検査などを行って「疑い」があった場合には、日本に一時帰国をして精密な検査を行うのが現在海外在住の方にはベストかもしれません。

海外旅行保険は、海外で発症した症状が病気と診断されれば日本での治療も可能です。もちろん、その後在住している国に戻って治療をすることも出来ます

また日本の健康保険もあれば、その結果が「疑い」であっても3割負担で済むからです。

※参考記事
[blogcard url=”https://www.kaigai-hoken.info/three_months_use/” title=”海外旅行保険にご加入されたことで、病院に行くハードルが低くなる!” content=”海外旅行保険にご加入されたことで、高額な検査などを受けて重篤な病気の早期発見につながります。”] [blogcard url=”https://www.kaigai-hoken.info/medical_care_deep_darkness2/” title=”「テロより怖い医療問題」_アメリカ在住のあなたなら知っておくべき現実。(後編)
” content=”アメリカの医療保険会社は、医師が必要だと勧めた検査でも保険を認めないことがたくさんあります。”] [blogcard url=”https://www.kaigai-hoken.info/country_of_residence/” title=”海外移住者の秘めた本音「もしもの入院や手術は、絶対日本で」….絶対不可能を可能にした日本の海外旅行保険!” content=”海外旅行保険は、海外の第三国で発症した病気を日本や普段滞在している国で治療することが可能です。”]

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

海外でも日本でも安心な、日本の海外旅行保険まとめ

  • 海外旅行保険で検査が保険の対象となる場合は、まずは医師の勧めによる検査であることです。
  • 次に検査の結果、新たな症状が見つかりその後治療や薬の処方が伴う場合に限ります。
  • その他、最初から一般的な検査よりも高額な検査などを行った場合は、保険が却下されるケースもあることを覚えておいてください。
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