新型肺炎_過剰に恐れる必要無し。但しタイや日本に居る方は十分な警戒が必要な理由。

MASUO
小堺さん、ここ連日、中国・武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎のニュースが流れていますよね。私の滞在しているタイでも感染例が出たようで、怖くて外出も控えた方がいいのかと悩んでます。どうでしょうか?

厚生労働省のHPには、1月16日付けで以下のようなメッセージを国民に向けて発信しました。

◆国民の皆様へのメッセージ

新型コロナウイルス関連肺炎に関するWHOや国立感染症研究所のリスク評価によると、現時点では本疾患は、家族間などの限定的なヒトからヒトへの感染の可能性が否定できない事例が報告されているものの、持続的なヒトからヒトへの感染の明らかな証拠はありません。風邪やインフルエンザが多い時期であることを踏まえて、咳エチケットや手洗い等、通常の感染対策を行うことが重要です。

武漢市から帰国・入国される方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどし、速やかに医療機関を受診していただきますよう、御協力をお願いします。なお、受診に当たっては、武漢市の滞在歴があることを申告してください。

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このように、以前発生したSARS(サーズ)やMERS(マーズ)のような深刻な感染病とは違い過剰に恐れる必要は無いと思います。とは言っても、タイや日本に滞在される方は今後の感染拡大には警戒が必要ですね。その理由などをお伝えします。

新型コロナウイルスと、現在までの発症例

コロナウイルスとは

人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスです。人に感染症を引き起こすものはこれまで6種類が知られていますが、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるSARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス)以外は、感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまります。〜厚生労働省HPより

感染力については、インフルエンザに比べればとても弱いようです。「ヒトからヒトへの感染はしない」と言われていますが、直接の原因元と見られている武漢の「海鮮卸売市場」に出入りしていない人も感染していることから、ヒトーヒトも否定出来ない状況のようです。

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人から人へと移るとしたら、「患者と1〜2mの距離」で「数時間単位」一緒に居る「濃厚接触」の場合に可能性が高いそうです。

現在までの発症例(1月19日現在)

昨年12月19日に初めての発症例が武漢で発見されてから、以下のようになっています。

これまでの累計で,武漢市で報告されている新型コロナウイルス肺炎症例は41例,治癒し退院した症例が12例,治療中で重症が5例,死亡が2例,ほかの患者の病状は安定し,患者はすべて武漢市が指定した医療施設で隔離治療を受けている。追跡した濃厚接触者は累計で763名,うち,医学観察を解除したものは644名,医学観察を受けているものは119名,濃厚接触者の中に,関連症例は発見されていない。〜在中国日本国大使館領事部・1月17日発信より〜

この後18日に4例が新規発症。中国以外でも3例発症し、合計48例となっています。

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19日には、中国で初めて武漢以外の上海で1人、深圳で2名の計3名の感染が発表されました。遂に私の滞在する上海でも出たな、という印象です。そして20日の朝には、北京でも2名の感染者が出たこと、そして3人目の死亡者が出たことも発表されました。感染しづらく重症化することは殆ど無い、と言われて来ましたが、私はニュースが出始めた頃からずっと注意して予防にあたって来たのは、間違っていなかったと思っています。

今後タイや日本に感染が拡大することに警戒が必要な理由

既に日本・タイでは感染が実際に確認されていること

1月10日、日本で初めて30代の男性が中国・武漢から帰国後、新型コロナウイルス感染症と診断されています。3日に既に中国で発熱していたものの、解熱剤を飲んで帰国したため空港でも防ぐことは出来ませんでした。

一方タイでは、1月12日にスワンナプーム国際空港で武漢からの旅行者が、新型コロナウイルス感染症と診断されています。61歳の男性です。

そして17日には、観光でタイを訪れていた70代の中国人女性が2例目の感染と発表されました。武漢からの観光客でしたが、海鮮卸売市場に行ったことはないそうです。

このように日本・タイでは、既に新型ウイルスが国境を越えて入り込んでしまっていることが大きなリスクとなっています。

1月24日より中国旧正月(春節)が始まること

また心配なのはウイルスが発見されたタイミング。中国で人の移動が一年で一番多い「春節」がもう間もなく始まります。

中国政府によると、帰省ラッシュが始まった1月10日から2月18日までに延べ30億人が鉄道や飛行機で移動する見通しだそうです。

今年の春節中の中国人観光客の訪問者数で、上位3つの都市はバンコク、大阪、東京だといいます。日本では昨年、春節中だけでも70万人以上の中国人観光客を受け入れています。タイも年間を通して約1,000万人以上の中国人が訪れる人気の観光地です。

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もし人を媒介してウイルスが伝染する可能性が少しでもあるのであれば、タイミングとしては最悪ですね。

中国人の予防意識が低いこと

武漢に出張した方から聞いた話として、現地に暮らす中国人たちは新型コロナウイルスについての関心はあまり高くないようです。

まず、マスクなどの対策はしておらず、人口に対して被害者の数が少ないからか、街はいつも通りの様子。今回の件についてたずねても「なぜそんなに騒いでいるのか?」といった反応だと言います。

特に武漢市以外の地域は、身近に発症者がいないことなどから、大変な事態である実感がないようです。

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鳥インフルエンザが大流行した際、私も上海には頻繁に出張していました。生きた鳥には近づくな、と言われていましたが、近所の市場では長い間、生きた鳥が何十羽も売られていました。もう冷や冷やものです。これは、中国国内の中国人に対してはあまり注意喚起がされていないことが原因だと思います。あえて危機感を煽らないようにしているようにも思えました。

単なるインフルエンザであっても怖い感染病。予防や備えは万全にしてください

日本でもタイでも、インフルエンザが流行する時期

日本では昨年11月、過去一番早くインフルエンザの全国流行宣言が出されました。そして今がそのピークの時期。昨年も高齢者を中心に大勢の方が命を落としてしまいました。

一方熱帯モンスーン気候であるタイでは1年を通じてインフルエンザの感染者が発生しますが、特に雨季(6月~10月)と乾季(11月~2月)に流行します。つまり今の時期もその流行期です。

タイでは昨年、2018年の3倍以上の患者数になったそうです。感染者の最も多い地域はラヨーンで、バンコク、チェンマイと続きます。当局によると、2019年に入ってチェンマイでは大気汚染の影響もあり、呼吸器疾患が増加しているとのことです。

このように、感染症が流行る土壌がタイや日本には出来ているのも、警戒が必要な理由の一つです。

予防と保険の備えはいつも以上に重要

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このような時期に、中国から新型肺炎ウイルスを持った可能性のある方が、大勢タイや日本に訪問することが分かっています。例え感染力が弱い、重症化しづらいとは言え、必要以上に警戒して予防すること、備えることは当然だと思います。

はっきりとした予防方法が分からない状況ですが、武漢にある日本法人では生モノを食べてはいけないなど、入手できる情報は少ないながら対応策を通知している企業もあるようです。

生モノ禁止やマスク着用もですが、うがい、手洗い、体力や免疫力を上げる、人混みは避ける。消毒をしっかり行うなど、私達の日常生活では限られた方法しかありません。現時点ではどのくらい効果があるか不明な部分もありますが、出来ることを確実に行うしかありません。

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日本にも日頃病気予防に無頓着な方も居ますが、妊婦さんや高齢者、小さなお子様は、そのような方ともあまり接触しない方が今の時期はいいくらいです。

保険については、タイ在住の日本人の方ならしっかりと準備をしておきましょう。海外から日本に一時帰国される方も、日本での医療の備えは必ずしておいてください。

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日本、タイに次いで、シンガポールやフィリピン、ベトナムなども旧正月の海外旅行の人気先だそうです。該当エリアの皆さん、どうぞご注意ください。
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